5点取られたら6点取れ!【ナビ 浦和戦】

サラリーマン天竜

2012年04月05日 06:02




磐田 4-3 浦和


ニーチェの言葉にこうある

「一日の終わりに反省しない」

氏は言う。

疲れているときは反省したり、

振り返ったり、

ましてや日記など書くべきではない。



しかし、この日の磐田サポーターには当てはまらない。

反省すべきところはたくさんある。

それでも、勝利という結果、

もっと言えば劇的とも言える試合内容が

サポーターの感覚を麻痺させた。



その感覚は鮮やかな先制点からだった

前線でボールを奪うと

ボールは右サイドの駒野へ

ファーにいた前田が頭で合わせた



どちらが優位に試合を進めていたかと言えば回答に困る

磐田は確かにボールをキープできた

一方で浦和もボールを奪うと素早く前線へ



前半、浦和は美しいパスワークで同点に追いつくと

ロスタイムにはセットプレーからのオウンゴールを誘い逆転に成功する



今までの磐田ならこれで終わっていたのかもしれない

ここで終わらないのが今年の磐田の強さなのか

それとも勢いなのだろうか



後半

セットプレーから千代反田のゴールで追いつくと

金沢、山田とつないで最後は松浦の技ありゴール

逆転に成功した磐田が勝利を手にしたかに思えた。



誰もが

守りきれる。

今の磐田ならできる。

そう思ったに違いない。

しかし、そう簡単に試合は決まらなかった。

直後に浦和に同点ゴールを許し

スタジアムは嫌な雰囲気に包まれる。



磐田の粘り強さ。

今シーズン、無敗を続けている磐田の快進撃を支えたもの

あきらめず、粘り強く。

これまで守で発揮してきたものは

攻でも発揮される。



前線でボールを奪った山田

フェイントをひとつ入れ

思い切りよく振りぬいた左足から

磐田に勝利を呼び込むゴールが生まれた。



息詰まるシーソーゲームに

スタジアムの雰囲気は最高潮に達した。



開幕前。

磐田のメンバーを見て私はこう言った

「5点取られたら6点取るチームを目指すんだ!」

今日の試合はそのお手本か。



1-0で勝つ醍醐味はもちろんある

しかし、4-3で勝つのも悪くない

3点失った感覚以上に

4点奪った感覚ははるか上を行く



いつまでもこの感覚に溺れてはいけない

そう思いつつも、もう少しぐらいは溺れていたい



次は仙台戦

勢いだけでは勝てない

でも、勢いが無くては勝てない。



たとえ一日の終わりでも反省すべきは反省する必要がある

ニーチェとは違うことを言っている私だが

問題ない。



我々は常に前向きである。

前向きな反省は大いにすべきだ。



何故なら氏の言う反省とは

疲れている時にする後ろ向きな反省だからだ。



とは言え

勢いだけでは勝てなくなるときが

近いうちに来る

結果だけでなく

内容も求めなければならない時が来るのは

そう遠くは無い



その時に備え我々も準備するべきではないか

強い気持ち!持って闘え!サポーター!!!



気持ちだけは強く持て!

そして、今、この時を楽しめ!感謝しろ!

長い苦しみの先にようやく見え始めた

栄光の道標を見逃してはならない。



以上

2012.04.04 Reported by サラリーマン天竜

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