勝利の価値は…【鹿島戦】
磐田 3-0 鹿島
磐田がヤマハスタジアムでのリーグ戦で鹿島に勝利するのは
1996年4月17日以来、実に5869日ぶりのことである
この時はPK戦で勝利したことを考えれば
90分以内での勝利は更に遡り
1994年11月19日以来、6384日ぶりということになる
対戦成績が示すとおり
磐田にとって鹿島は難敵である
その難敵に加えここ数試合の結果を考えれば
今日の試合がいかに難しいかは容易に想像できる
そんな難しい試合でも
磐田には希望の光があった
今日の試合、磐田市内の小学5・6年生3,200人が一斉観戦
昨年の一斉観戦では4-1で福岡に圧勝
まさに、本気の「鹿狩り」である
希望と難しさの狭間で存在感を示したのは
やはり我らがエース、俺達の前田だった
前節2得点のペクからのクロスを
見事に頭で合わせて先制点を奪うと
多少、ディフェンスの乱れはあったが
前半、優位に試合を進めた磐田
後半、攻勢に出たのは鹿島だった
いつも通りと言えばそうかもしれない
ギリギリの守りは今も変わっていない
しかし、ここ最近と違ったのは
「必死さ」が見えたことである
数多くあったピンチを身を挺して防いだ
それが結果として無失点につながった
そして、これまで奪えなかった追加点を
難敵相手に奪ったことは大きい
その追加点を奪った松浦は
ゴールシーン以外にも
得意のドリブルで鹿島ディフェンスを切り裂いていく
そのドリブルには輝きすら感じた
この試合、山田のゴールを語らずにはいられない
試合を決定付けたゴール
彼のゴールにセンスが生まれ始めた
間違いない「彼らしさ」
そのボールの軌道に美しさ以上の何かを感じる
それは何か
あえて言うなら"恋する軌道"
大げさと感じるかもしれないが
これでも言い足りないのかもしれない
それほど「彼らしい」
10年単位の勝利を掴んだ磐田だが
ここはあくまで通過点でしかないし
これから続く歴史の中でのひとつの出来事に過ぎない
それでもこの歴史的瞬間に立ち会えたサポーターは幸せだ
ヤマハスタジアムで90分での鹿島戦の勝利は
1994年11月19日以来ということは先に挙げた通りだが
後にも先にもこの1試合だけであることを伝えておこう
今日の試合が歴史的2勝目
そう思えばこの1勝がただの1勝ではなく
磐田を愛し続けたサポーターにとってどれだけ重く
どれだけ意味のある勝利かがわかるだろう
勝利の美酒に酔いしれたサポーターだが
そう長く浮かれている訳にはいかない
目指すべきは頂点である
頂点に立つ
そのために今日の1勝は価値ある1勝であることは間違いない
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